投稿日2015-11-27
プラスチックカードの偽造防止にオススメな特殊インクに、パールインクというものがあります。パールカードに使われるパール調に発色する特殊インクです。別名、偽造防止インクとも呼ばれており、その使い方は多種多様!安全性の求められる港湾保安の分野でも偽造防止に使われています。
パールインクで印刷されたプラスチックカードは、カラー印刷では再現できず、偽造防止に効果があるため、日常の至る所で活躍しています。
最も身近なところでは、社会保険の健康保険証カードで、パールインクを使った地紋印刷が行われています。お手元の健康保険証を光にかざしていただくと、透かしのように、浮かび上がってくる偽造防止の文字がパールインクです。健康保険証が紙からプラスチックカードに切り替わるとき、偽造防止とコストの両面を兼ね備えたパールインクが選ばれ、健康保険証カードに採用されました。
その他にもパールインクは、港湾セキュリティカード(SOLAS条約に基づく国土交通省のガイドラインに則った港湾向けセキュリティカード)PSカードにも、国の仕様として、利用されています。また、最近では登録印鑑証にも使われ、プラスチックカードの公的な偽造防止として、パールインクは広範囲に広まっています。
以前は高価だったパールインクですが、利用率に比例して、昨今では随分と価格もリーズナブルになってきました。弊社では1000枚24800円(シルク印刷1色)からご利用いただけます。納期もシルク印刷と同じく、通常の10営業日でお届けできます。ご利用いただけるカードの種類はPVCプラスチックカードのみに対応しています。
一般的に使われているパールインクの色は、緑とピンクですが、ベースの色によって変わる特性があります。1枚目の写真のように、白いカードにパールインクのみで印刷すると、銀色に光り、目立ちません。しかし、下地に印刷を入れて、その上にパールインクを印刷すると、写真の2枚目にあるような、文字が浮かび上がる仕上がりになります。
公的機関を中心に広がったパールインクによる偽造防止ですが、昨今の安全意識の高まりから、その利用は一般企業に広がっています。「背景に地紋を入れて、上品な仕上がりにしたい」という要望から生まれた社員証や、「プラスチックカードに高級感を持たせたい」という声を反映して、校章をワンポイントにしていれた学生証など、偽造防止からデザイン性へと、パールインクの用途は拡大しています。
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